こんにちは。
今回は、記事『ポジション決め』の続きということで、もう少し突っ込んで考えてみたいと思います。
私の理想とするチーム編成の紹介をします。
対象は、中学高校のバレーボール部ですね。
一般のチームでもできなくはないですが、共通理解して頻繁に練習しないといけません。
初めに書いておきますが、私の考え方は他の人とはちょっと違うと思います。
だから、記事に意味が出てくると思いますし、効果がある(=勝てる)と考えています。
ブロックできる選手がたくさんいるという前提で書きますね。
要するに3-3システムです。
いない場合は、記事『ブロック・スパイクの人数』も参考にしていただけると嬉しいです
目次
前提条件
ポジションを決めるにあたって、当然それぞれの選手の希望があります。
しかし、今回の記事ではそれを排除します。
なぜなら、記事を書く意味がなくなってしまうからです(笑)
ここには私なりの考えを載せますので、読んでくれた人が私と同じような意識を持ってくれて、
チーム事情と自分の能力・適正を判断して希望していただけると幸いです。
あるいは、ご自分の関わるチームの選手に読んでいただくとか。
では、始めます。大事なとこから。
まずはセッター
私は、チームの中心=セッターととらえています。
3回のボールタッチのうちの2回目を担う大事なポジションです。
もちろん他のどのポジションも大事ですけどね。
だから、一番上手な人がセッターをやるべきと考えています。
でも、その人がスパイクも打てる場合(大体打てますよね)、どうするべきか。
私は、2セッターを推します。
チームの1・2番手で上手な選手が対角でコートに入り、後衛のときにセッター、前衛のときにエーススパイカー。
理想のチームだと思いませんか?
レシーブ力が落ちそうな気もしますが、そもそもレシーブ練習はみんなやりますよね。
前衛のときにサーブカットはしますし、リベロもいます。
1セッターのチームが大半ですが、そんなチームはセッターが怪我すると実力がガクンと落ちます。
そんな時2セッターなら、チームに与える影響も少なくて済みます。守備的には。
セッター2人のポジション
そして、セッターのポジションがどこになるか考えます。2セッターですから、同じポジションにします。
は?何言ってんのこのオヤジ。
と思いました?(笑)
セッター=ライトというのは悪い固定観念なんですよ。
「ローテ=フロントオーダーに決まってる!」ってのと同じで。
詳しくは過去記事『フロントオーダーとバックオーダー』を。
そもそも、セッターってのは後衛のときのポジション。
だから、前衛のときはどこっても良いんです。
ハイ論破♪
(ごめんなさいちょっと悪乗りしちゃいました)
さて、続けます。
2人がチーム1・2位の長身なら、センターがいいと思います。
今までそんなことありませんでしたが(笑)
速攻の練習が2人で完結します。
片方or両方左利きで、2人ともある程度の高さがあるなら、ライトですね。
これはごく普通の2セッターになります。
2人共、スパイクは打てるけど(ミートが良い)高さがないなら、レフトです。
要するに、この2人にはブロックさせません。
セッター以外のセンター・ライトを決める
さて、セッター以外のセンター・ライトも決めていきます。
センターはブロックの要です。ライトも、相手レフトエースのブロックをします。
基本的に、最高到達点がチームで上位の4人の選手をセンター・ライトにしましょう。
一言で表すと、センターは高さ&機動力、ライトは器用さ&パンチ力ですかね。
センターは左右の動きを早くしないといけません。
スパイクは速攻がメインになっていきますので、上で叩ければよいです。
ライトは、トスが乱れることもありますし、カバーリングなどもありますので、器用な選手が良いでしょう。
左利きならライトですね。
他のレギュラーを決める
これで、最小4人、最多6人決まりました。
セッターがレフトのときは、この時点でレギュラー決定です。
このときは、主に攻撃面が充実したチームが組めるでしょう。
セッターがレフトでない場合は、レフトを決めます。
その場合のレフトの決定基準は、2つ。
スパイクを、ドライブ回転をかけて狙ったところに打てることと、
レシーブがしっかりできることです。
攻撃的なとき・守備的なときと、組み替えても良いでしょう。
レギュラーの後にリベロ・リリーフサーバー
そして、リベロを決めます。
レギュラーに入っていない選手のうち、レシーブのできる2人の選手を選びましょう。
登録をしても、レギュラーの方がレシーブが上手であれば出場させる必要はありません。
また、その他の選手で、サーブのうまい選手を1人~2人、リリーフサーバーにします。
この選手も、レギュラーの方がサーブが良いなら出場させなくてよいでしょう。
ベンチ(補欠)候補
チーム編成を行う上で、不可欠なのが補欠です。
けがや病気のとき、チーム力がガクンと下がるのは避けたいです。
ですので、最低でも、各ポジションの補欠を一人ずつは決めておきましょう。
理想としては、2チーム分同じ編成ができると良いですね。
紅白戦なんかもやりやすくなります。
ベンチに入れる人数は中学校と高等学校で違います。
高等学校の場合は、基本的に2チームの編成12人+リベロ2人で良いでしょう。
中学校の場合は、リベロを合わせて12人ですので、2人落とさないといけません。
リベロを2人常用するようであれば、レフト・センター・ライトのセッターをやらない選手から2人選ぶべきですかね。
まとめ
さて、今回はチーム編成について書きました。
これはあくまで理想なので、チーム状況によっていろいろと変えてくださいね
こんな考えかたもあるんだ~程度でも、認知していただけると嬉しいです。
もちろん後衛センターセッターとか後衛レフトセッターになると、サーブカット隊形が変わってきます。
その辺の記事もおいおい書いていこうと思います。
お読みいただきありがとうございました。
最後に書籍の紹介です。
下の本、何年か前に大き目の本屋で見つけて、暇なときにずっと立ち読みしてて、
買おうかどうしようか迷って、結局買った本です。
正直高いですが、買って後悔する本ではありません。
特にチームをまとめる立場のコーチや顧問の方にお勧めです。
練習メニューからチーム運営について、フォーメーションやコンビの攻撃パターンなんかもたくさん紹介されています。
試合結果から自チームの分析をすることや、健康管理・コーチングのポイントなど、とにかくいろいろなことが網羅されています。