バレーボールは、ボールを持ってはいけないスポーツです。
ですから、練習といってもボールを打つことしかしない人がいます。
すぐ打ったりパスしたりする人が多いですよね。
でも、考えてみてください。
ボールを思ったところに投げられない人が、思ったところに打てると思いますか?
ゴルフのアプローチの練習でも、ボールを下から投げるという練習が
漫画で紹介されているのを見たことがあります。
『新上がってなンボ 太一よ泣くな!』とかいう漫画。オヤジが持ってました。
バレーでも同じです。
フォームの練習には素振り。
距離感や力の入れ具合の練習にはボールを投げる。
このボールを投げる技術、自分の練習にもなるのですが、
練習相手の技術力向上にも大きく影響します。
確実に狙ったところに投げられれば、同じようなボールを連続して練習させることができるのです。
下から両手で投げると無回転のボールを投げることができます。
チャンスボールや、トスの代わりになります。
短い距離で回転レシーブやフライングの練習にも。
比較的長い距離を投げるには、サッカーのスローインのように上から。
腕を大きく振りますし、頭の上で放しますから、スパイクのフォームの練習にもなります。
このスローインで手首を曲げて放すと、ドライブ回転のボールを投げることができます。
初心者同士のスパイクカット練習に効果的です。
片手で上から投げるとドライブの逆回転になってしまいますので、
練習用の投げ方としてはお勧めしません。
片手で下から投げると、ドライブ回転になります。
ある程度力がある大人であれば、この投げ方でもスパイクカットの練習ができます。
ボール出しは監督やコーチだけがすればよいものではないのです。
だって、それじゃあその人がいなかったら練習できないじゃないですか。
自分達でも効果的に練習できるように、普段からボールを投げる技術を向上させるのです。
それが仲間の技術向上に、そして自分の技術向上にも繋がります。
急がば回れ。